こんにちは!
公的書類の旧姓併記ができるようになったけど、何ができるの?
今回は実際に、運転免許証に旧姓併記してみた私の体験談から、「旧姓併記のメリットとデメリット」を率直にご紹介します!
旧姓併記とは?
2019年11月5日から、運転免許証・マイナンバー・住民票などの公的書類に旧姓を併記することができるようになりました。
氏名の変更があっても、旧姓を使用したまま活躍したい人たちを後押しする女性活躍促進の目的もあるようです。
私が旧姓併記をした理由は、旧姓のときに努力してきた自分の歴史がなくなってしまうような気がしたというのと、氏名変更の手続きが多すぎて申請漏れがもしもあった時のために「旧姓の自分」をどこかに残しておきたかったからです。
氏名が変わると同時に、銀行口座氏名変更・健康保険氏名変更・クレジットカード氏名変更・運転免許証氏名変更・会社への氏名変更手続き・国家資格や公的資格の氏名変更・・・仕事しながら、氏名変更に必要な書類を集めて休みの日に提出しに行って、何週間もかかって本当に大変でした。
運転免許証の旧姓併記手続きは?
運転免許証の旧姓併記には、まず旧姓が表記された住民票を手にいれなければなりません。
住民票自体は、お住いの地域の市役所(区役所)で発行できますが、「旧姓併記の手続き」が済んでいない場合は、「住民票の旧姓併記の手続き」から行う必要があります。
めんどくさ…
住民票の旧姓併記
- 戸籍謄本(旧姓が書いてあるもの)本籍地の市役所で取得
- 本人確認書類(免許証やパスポートなど)
- マイナンバーカード(ない方は仮カード)
これらを持ってお住いの地域の市役所の担当窓口に行って「住民票の旧姓併記の請求」を行います。
これで住民票への旧姓併記が完了します。
戸籍謄本の取得は、お住いの地域の市役所ではなく本籍地の市役所での取得になりますので、すごく手間ですよね・・・
いざ、住民票の旧姓併記が完了したら、
運転免許証の旧姓併記
- 住民票の写し(旧姓併記済みのもの)
- 運転免許証
これらを持って免許更新センター・運転免許試験場・該当の警察署に行って旧姓併記の手続きを行います。
どんな表記になる?
氏名の欄に現在の氏名の後ろに並べて、[]内に区切られる形で旧姓の氏名が併記されます。
裏面に記載されるのと違って、氏名の変更があったことが丸わかりになってしまってプライバシー的に少し気になりますね・・・(といっても、私の免許証はすでに旧姓併記ですのでこの形です・・・)
旧姓併記のメリットは
メリットは実はあまりなく、旧姓で送られてきた荷物を郵便局に直接受け取りに行くときはスムーズに本人確認してもらえるぐらいでした。
一部では、旧姓の銀行口座を持ち続けられるとか、旧姓の銀行口座の本人確認をパスできるなんて話も聞いたことがありますが、私が口座を持っている銀行(メガバンク)では、「銀行口座は本人の現在の氏名のみ(旧姓やニックネームでの口座開設不可)」「本人確認書類では現在の氏名の確認を行っています」とのことで、旧姓が併記されていても役に立たないようでした。
銀行ごとに規則が違う可能性がありますので、詳細は各銀行にご確認ください。
旧姓の時に登録したポイントカードやメンバーズカードなんかの本人証明くらいなら使えるでしょう。
旧姓併記のデメリットは
旧姓併記のデメリットは、先の項目でも記載した通り、免許証表面に現在の氏名と並んで旧姓氏名が並んでしまう点です。氏名が変更になっていることや、旧姓を知られたくない場面でも見えてしまいます。
また、マイナンバーカードを使うとコンビニなどでも機械から写しを取得することができますが、「旧姓併記された住民票」の方は機械からの取得ができなくなります。
さらに住民票の写しは、家族等が代理で市役所に出向いて取得してもらうことができていましたが、「旧姓併記された住民票」の方の写しが取得できるのは「本人のみ」になります。
つまり住民票の写しが必要になったら、本人が市役所に毎回出向く必要がでてきます。(大阪府内の市役所で確認した情報です)
まとめ
例えば仕事で旧姓を使っている人はもしかしたらメリットが大きいかもしれませんが、個人的にはあまりメリットが感じられませんでした。
それどころか、旧姓併記で住民票の写しがとりづらくなるデメリットまでついてくるので旧姓併記が絶対必要な方以外は併記しなくていいと思います。