こんにちは!
前回、柔道整復師(柔整師)の、向き・不向きの特徴をまとめました。
整骨院を辞めちゃった柔整師って、どこで何してるの?
今日は整骨院を辞めた柔整師がどんな仕事をしているのか、代表的な3つの仕事と内容についてご紹介します。
整形外科 リハビリテーション科
まずひとつめは、整形外科のリハビリテーション室です。
整形外科の治療範囲と、柔整師の仕事範囲が重なっている部分があるので、整形外科の医師には嫌われがちな柔整師ですが、リハビリに力を入れている病院・クリニックであれば募集していることがあります。
実際に私が整形外科勤務していた時のことを例にすると
仕事内容は一緒に働いている理学療法士さんたちと一緒に、患者さんのリハビリを行ったり、松葉杖などの道具の正しい使い方の指導をしたりします。
理学療法士は脳疾患の患者さんのリハビリなども行うのに対して、柔整師には交通事故を含む骨折やスポーツによるケガのリハビリを行っていました。
診察室には基本的には立ち入りませんが、医師が脱臼の治療を行う時の補助要員として呼ばれることがありました。(脱臼の治療は部位によってはすごく力のいる作業になるので)
介護施設 デイケア施設
ふたつめはデイケア施設(運動をメインで行う日帰り利用の介護施設)を含む介護関係の施設です。
柔整師には、運動能力の低下を防ぐ・向上を目指す目的で『機能訓練指導員』として働くことが可能です。
介護部門になることから、医師の指導で行うリハビリとは異なり、介護支援専門員(ケアマネ)のケアプランに基づいて行っていくものになります。
実際にデイケア施設で勤務していました!
施設内でのお仕事内容は、利用者さんひとりひとりの目標に合った『リハビリのプラン』をたてて、サービスを提供していきます。
半日の利用時間内に複数の利用者さんが集まっているので、『みんなで運動する時間』『マンツーマンで運動する時間』を設けてリハビリプランを進めていきます。
利用者さんの希望にもよりますが血のにじむ努力が必要な難しい目標が設定されることは少なく、利用者さん自身が楽しんで来所してくれることから、比較的ストレスなく長期にわたって働きやすい職場といえそうです。
また、半日で利用者さんが入れ替わるため、力のいる入浴介助や・非常に気を遣う食事介助がないというのも勤務する立場としては気が楽に感じられるポイントです。
スポーツトレーナーとしてチームに所属
柔整師を志す人の中には、学生時代にスポーツをしていた人が多いので、アスリートをサポートしたいと考えるひとがいます。
少年スポーツチームや、ままさんチーム、社会人チームからプロまで、さまざまな個人・チームがスポーツをしていますので、もしものケガに応急処置できる・アスリートの体調管理を任せられるなどの理由から柔整師がトレーナーとして所属している場合があります。
お仕事内容は、ケガの応急処置・ストレッチのサポートや飲食を含めたアスリートの体調管理・テーピングなどでケガを防止する等しています。
ただし、スポーツトレーナーを専門的に育成する学校も存在するほか、針やお灸を使ってアスリートをケアできる鍼灸師もスポーツトレーナーとして活躍している場合もあり、『アスリートをサポートしたい人』の人数は多く、枠を取り合う形になりそうです。
プロの選手やチームでは常任のスポーツトレーナーを使っている場合がありますが、実際には試合や大会の時に同行して現地でアスリートのサポートを行うだけのことが多いのが現状です。
そのため、普段は治療所などで勤務しつつ、土日などの試合にのみ足を運んで、スポーツ選手を無償でサポートしているスポーツトレーナーもいて、スポーツトレーナーとして生計をたてていくのは狭き門かもしれません。
柔整師の、整骨院以外の職場についてご紹介しました。
どれも資格があれば有利・資格がないとできない仕事ですので、整骨院勤務で行き詰ったらどうしようとか、他のことに挑戦してみたくなったらどうしようなんて不安になるときは求人を探してみましょう。
個人の整骨院は勤務時間が長いとか、ボーナスが出ないとか、従業員数が少なくて人間関係がツラいなんてこともよく聞きますが、病院勤務・デイケア勤務はそういったことはありませんでしたよ。