こんにちは!
前回は『柔道整復師の整骨院以外の勤務先』について書きましたが、筆者が女性ですので、女性柔道整復師に絞っています。
女性の柔道整復師って存在するの!?
今回は、あまり見かけない女性の柔整師の活躍する職場や年収・女性が柔整師をするメリットやデメリットについても本音で書いていきます。
これから柔整師免許を取得しようか悩んでいる方・お子さんに柔整師免許を進めたい親御さんにもお伝えします。
女性柔道整復師とは
毎年、新人柔道整復師がどんどん輩出されて有資格者の人数が増えている柔整師業界ですが、男女比は男性9割・女性1割なんていわれています。
『手に職』といわれる時代、資格自体が注目されて女性の柔整師も増えてきてはいますが、まだまだ男性の方が多いのが現状です。
医療系のお仕事で女性のイメージが強いのは、看護師や医療事務などがあり、身近に柔整師がいる環境の人ぐらいしか女性で柔整師になろうという人はいないのかもしれません。
女性柔道整復師はどこで活躍しているのか
整骨院で女性柔整師を見かけたことはありますか?
人数は少ないですが、整骨院で働く女性柔整師は存在しています。もちろん自身で開業して女性院長が経営する整骨院も存在します。
エステサロン・リラクゼーションサロン
筋肉や骨・体の構造をしっかり学んだ柔整師は、やはり体に関わる仕事をしている人が多いです。
リンパマッサージや痩身エステ、フェイシャルエステなど、機械エステではなく手を使って行うエステをしている女性柔整師もいます。
また、柔整師資格に鍼灸師資格を重ねて取得して、美顔鍼を強みに大手製薬会社に就職・製薬会社が運営しているエステサロンに勤務している柔整師(鍼灸師ダブルライセンス)もいます。
整形外科・リハビリ施設
女性で開業する予定がない柔整師は、整形外科やリハビリデイ施設に勤務していることもあります。
理由は、整骨院などと比べると従業員数なども多く規模も大きい施設で勤務する方が給与や賞与・有給の取りやすさなどの待遇がいいことなどがあげられます。
また、規模が大きく、労働環境が整っている施設に就職することで、残業代の支払いや残業時間の管理もしっかりしてもらえるという理由もあります。
整骨院での施術が、マッサージなどの力作業の繰り返しになっているところもあり、整形外科やリハビリデイでの仕事の方が体力的にやりやすいという声も聞かれます。
女性柔整師の年収は
みなさんが気になる、柔整師の給料ですが、整形外科でも整骨院でも男女で給料の差はありませんでしたので、多くの柔整師が関わる職場で性別による差別や区別はされないと思われます。男性も女性も給料面での待遇は差がないと言えます。
女性だからという理由で早く帰れたり、女性であることを理由に特定の仕事を免除されたり強要されたり…といったこともあまりありません。
柔整師で女性であるメリット
先の項目で、女性柔整師は特別扱いはされないという内容を記載しましたが、『女性であること』が求められる場面はあります。
患者さんや、患部によっては施術者側の配慮で女性柔整師が中心になって施術を行う場合があります。実際に女性の患者さんで、シリモチをついて尾骨骨折をした方を担当したことがありますが、患者さんの希望で女性のみで対応しました。他にも胸が苦しい・尿漏れする、病院に行くほど困ってはないが通院する方がいいかなどの相談事も女性の患者さんからの相談はよくあります。
女性の患者さんで、女性の柔整師でないと体を任せられないという考えの方もいるので、必要とされる存在にはなれるでしょう。
柔整師で女性であるデメリット
女性でも患者さんからの信頼を得られて、頼りにされる職業ですが、デメリットもあります。
とにかく業界の体制が古く、拘束時間が長い・規模が小さい職場の福利厚生が良くないなど男女関係なく存在するデメリットもありますが、女性柔整師の最大のデメリットは何といっても「セクハラ」でしょう。
患者さんと2人でベッドで体に触る仕事であることから特別な関係になっていると勘違いする患者は少なくなく、長く通院している方や高齢の患者さんからは、親密さの表現のような軽い感じでボディタッチをされることが多くあります。おしりや胸に触られることもあれば、恋人との関係をしつこく聞き出そうとしたり、勤務時間外に外で会おうと誘われるといったこともあります。
筆者の職場だけの話でなく、同級生や先輩などにも確認しましたが、セクハラ被害にあっていない人がいないほど何かしらのセクハラはよくあることです。
最後に・・・
女性柔整師のデメリットが少し衝撃だったかもしれませんね。セクハラが嫌だと感じる人も女性専用のエステサロンに行ってしまったり…業界に女性が残らない理由のひとつかもしれませんが、患者さんに信頼されて頼ってもらえたり、いいこともたくさんありますよ。
勤務時間が長く、体力のいる仕事であることなどからも、整骨院に勤務し続けられる女性柔整師はそう多くはないですが、知識を生かしてエステサロンで勤務したり、病院勤務したりといろんな所で活躍していることをお伝えしました。