『柔道整復師はやめとけ』といわれる3つの理由

こんにちは!

国家資格だし柔道整復師に興味があるけど、検索予測に『やめておけ』って出てきて不安…

グーグル検索で『柔道整復師(以下、柔整師)』と調べようとしたら、続けて『やめたほうがいい』なんて言うネガティブなワードが出てきて驚いたあなた…

資格所持者の私や、同じく柔道整復師学科卒業の同級生からの『やめたほうがいい』理由を本音でまとめました。

*全ての職場が該当するわけではありません*

体育会系の上下関係がツラい

もともと柔道の稽古場でのケガの治療のために発展してきたともいわれている柔道整復術を扱う柔整師。

今では柔道未経験者も挑戦できる国家資格になっていますが、まだまだ先輩柔整師は体育会系の感覚の方たちの多い業界で・・・。

資格取得後は、いきなり起業する人より、就職する人が多いと思いますが、この業界は個人経営の就職先が多いので、就職という名の『弟子入り』状態になることがあります。

院長先生と同じ資格を持っているとはいえ、経験が全くちがうので教えてもらうこともたくさんありますが、少人数の整骨院だと人間関係が濃くなりすぎて『NO』とは言えない関係になってしまいます。

例えば、

・休診日に地域の患者さんをたくさん招待してバーベキューをすると院長が決定してしまい、食材準備から患者さん招待、当日の進行、あと片付けまで、全部ひとりでさせられた。とか

・整骨院の慰安旅行という名目で、院長家族の旅行に同行させられて、リゾート地で院長夫婦が自由に動けるように終始院長の子供の面倒を見させられていた。

上の例は聞いた中でもひどいと感じた例ですが、忘年会・新年会の強制参加はよくある話ですし、近隣の整骨院との合同運動会で休日に強制的にかりだされるなんて話もよく聞きます。

勤務時間(拘束時間)が長い

多くの医療職と同じで、午前の診察と午後の診察に分かれる勤務体制で働くことが多い柔整師。

なので午前と午後の間に長い中休みが入る分、拘束時間は長くなりがちなのです。

業界の特徴でもありますが、就職先が個人経営の整骨院になることが多く、契約書に『残業代込み』の月給が記されていることもあって、いくら残業しても追加の給料が発生しないことから職場に長く拘束されることがあります。

また、正社員の扱いであっても賞与はない・または寸志である場合が多いです。

私が勤務していた整骨院では、

受付時間が9時~12時、15時~20時(水曜、土曜は9時~13時) でした。

平日受付時間8時間、水曜・土曜受付時間4時間。

実際は7時半出勤して整骨院周りを掃除、院内掃除、エアコンつけて、入り口をあけて早く来る患者さんに入っていただき…

午前の診察が終わるのは最後の患者さんが帰ってから。時間ギリギリに受付される患者さんがいるので13時過ぎまでは午前の勤務。院内掃除、診察情報の書き込みしてからお昼休み。

14時半には勤務再開で、午後の患者さんのために入り口をあけて21時に最後の患者さんを見送ったら、閉店作業、院内掃除、診察情報の書き込み、情報交換、院内研修で職場を出るのが23時を過ぎることがほとんどでした。

つまり7時半出勤で23時退勤。実に毎日15時間半の拘束時間をこなしていました。

受付時間が終わったらすぐに帰りたい院長先生の整骨院や、大手の整骨院グループでは退勤時間がしっかり管理されているところもありましたが、多くの同級生柔整師が同じような勤務体制で苦しめられました。

拘束時間があまりに長く、新卒で働き始めてすぐに、別の国家資格の学部に入りなおした同級生もいます。

医療系国家資格なのになんだか中途半端

柔整師は医療系国家資格です。

柔道整復師は、柔道整復師養成学校で3年以上学ぶことで受験できる資格で、試験科目は解剖学、生理学、運動学、病理学概論、衛生学・公衆衛生学、一般臨床医学、外科学概論、整形外科学、リハビリテーション医学、柔道整復理論、関係法規と幅広く学んでいます。

病理学や外科学も学んで、社会にでるのに整骨院の社業界で学ぶことは学校で学んだこと以上に医学的なことはあまりなく、新しい病気や新しい治療法などはニュースで聞くぐらいになってしまうので、他の医療系資格の人と話すと知識の差に驚かされます。

ぼんやり働いている人は新しい知識を学ぶ機会がないので、積極的に独学で学び続けられる人は大きく成長できる業界だとは思います。

『柔道整復師はやめておいたほうがいい』と言われる理由を3つご紹介しました。

柔整師として勤務経験のある私が体験したことや、知り合いの柔整師に聞いた話を元に書いてきましたが、この記事に該当しない環境の職場ももちろん存在すると思います。

次の記事では、『じゃあ、どんな人が柔整師にむいているのか』を書こうと思います。


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